堺っ子ナビに教育学部開設!
 
 堺で塾講師 兼 オーナーをされている大西栄人先生執筆の新コーナー。
なりたい自分をめざしてがんばる子供たち+親御さんに贈る辛口ながらも愛にあふれたメッセージを定期連載。
堺のリアルな教育事情もみえてくる、お役立ちコラムです。                                                                  
                                                    
 

「中学での巻き返しと、部活を選ぶこと」


 

こんにちは!大西です。大阪府も、もうすぐ本格的に中学入試、高校入試ですね~!大学入試に絡んでいる学校や塾では、すでに受験真っ只中という感じです。私どもの塾でもすでに私立の大学入試で合格してきた生徒がいます。これから生徒たちはいっぱいさくらの花を咲かせてくれることでしょう!
                                         

さて、教育学部は、前回の続きのテーマですね。「中学での巻き返しと、部活を選ぶこ と」です。小学6年生は今、中学校見学にいったりして、このテーマはリアルです。塾でも小6の生徒たちは『部活何にる?』という話で持ちきり。保護者たちは『中学校に入って勉強大丈夫かし ら?』と心配しきり。中学校に入る前の4年生や5年生の方々にも知っておいて欲しいこともたくさんあります。

 


【中学での巻き返し】


既に中学生になってしまったお子様が、かなり学力が劣っていると言う場合があり ます。私の塾にもそんな生徒さんが多々おります。私は自身の塾を主催していますが、規模の大きくない個人塾にはそういう学力が劣っていると言うお子様もかなり多いと思います。大手のように入塾テストを行って、ふるい分けしておくなんて言う余裕はないですからね(笑)

                               

『学力が劣ってるな~』と保護者が中1で 気づいて、そして手を差し伸べてあげら れれば、たいていは最下層にはならないと思います。中2になってからだと、正直、もともと持っているものがないと苦しいかな・・・。とりあえず、なるべく早く気づいてあげることが大切です。子どもたちのほとんどは、学校について『わかってるん?』と聞いても、こう言います。『いけてる』か『わからん』か『知らん』です。テストをやってはじめて30点とか40点とって帰ってきても、テストを見せないで隠しています。『テストどうやった?』と聞いても『あんま り』とか『ふつう』とか答えるだけ。そうして、保護者は現状を把握していないまま、年末の懇談で担任の先生に、こき下ろされるん ですよ。そうなる前に、具体的な点数などはしっかり聞いて、テストの答案などを見て、現状を知ってあげましょう。


学力の劣っている生徒の多くは、共通した"できていない"という点がいくつかあると思います。その共通してできていない点を少しでも改善することで、成績はほ とんどの生徒で上がります。

               


こんなことを書くと驚かれる方も多いかもしれませんが、中学生で著しく学力が 劣っている生徒の成績を上げるには、まず指導内容よりももっと生活の細かいところを正していくと言う事が先決な場合が多いんですね。 例えば時間を守るとか授業を休まないとか、先生の話をよく聞くとか、ノートを取るとか、字をきれいに書くとか、もっと言うと靴をちゃ んと揃えるとかです。成績が著しく劣っている生徒のほとんど後は、生活の中で、きちんと丁寧にモノゴトに対処する意識が欠如しています。だから日々の勉強でも、漢字や計算が丁寧にできない。これはどちらが先かわかりません。勉強丁寧にさせるから日々の生活が丁寧になると言う面もあるでしょうし、逆に日々の生活を丁寧にすることで勉強が丁寧になっていくって言うところもあります。ですから、勉強 面と同時進行で改善していくことにはなるんですが、ほとんどの生徒は、ちゃんと靴を揃えなさいとか時間を守りなさいとか厳しくするこ とで、成績は上がっていきます。そういう日常活動が雑な生徒は、勉強面でも実際には机に座って勉強しているように見せかけて、別のことを考えたり頭の中で遊んでることが多いんですね。つまり時間を守らせたり、授業をしっかり受けさせたりするだけで、机に座っている時間 は変わらなくても、勉強時間は増えていると言えます。
 

                                                                                                                                                  
実質的な勉強時間を増やすだけで、成績は上がるのが普通です。今まで点数が30点とか40点の生徒ほど、上がります。20点とか30点だったという生徒も、若干は上がり ます。「テストに出る範囲を確実にやる」ということさえ間違えなければ、上がります。10点とかの生徒は、根本的な問題もあるので、考える問題は難しいかもしれませんが、勉強時間が単純に増えれば暗記だけに絞っても、成績は上がります。生活態度を正すだ けで、成績が伸びることは、たぶん塾の先生なら誰でも知っていると思います。

 

ただこうやって書くと簡単に思いますが、実はこうした生活態度を正すということ が1番難しい事でもあります。 だってもう中学生と言えば14歳とか15歳ですから。それまで生活していたことがもうみっちりと身に付いてしまっています。例えば授業に平気 で遅刻してくる子は、あまり悪気がありません。他の人に迷惑をかけるとかそういう意識もありません。ですからそれを、悪いことだ と思うで気づかせると言う事は大変です。加えて、それを自分で悪いことだと気づかなければ、直す事はなかなかできません。
 

     

そしてそういう生活活動が雑なお子様をきっちりとした生活態度へと整えさせるの に良い教材が、実は学校の宿題です。堺市ではかなり中学校の先生は提出物を重要視しています。1ページ1ページ見ないにしても、例えば大まかに 飛ばしてあるページがあればそれは再提出として、平常点を下げてきます。平常点と言うのは、通知表をつけるために、提出物、授業 態度、を点数化したものです。これとテストの点数を合わせて通知表の点数を決めていきます。ですから提出物はとてもとても大切な ものです。それを使って、提出物をしっかり出させるということを徹底的に、繰り返しますが徹底的にやることで、例えば期限のある ものに遅れたらいけないと言う意識が生まれたり、聞いていなかったら授業聞いていなかったら提出物話ができないと言う意識が生ま れたりしてきます。成績が悪い子ほど、例えば中2だったら中1の最初まで戻って勉強を始めようとしますが、もちろんそれも必要だと思います が、今学校の授業でやっている範囲の提出物を何とかしようとすることで、かなりの復習に出会うと思います。なんとかしよう という思いが強ければ、意識的に戻らなくても、復習にはたくさん出会います。


生活活動を丁寧にすることと、提出物を徹底的に丁寧にやること。まずこの2点からやりなおせば、中学生からの復活も ありえますよ、十分に。

 


【部活動の選び方】



              

小6の生徒が中学に上 がるとき、また部活の転部が許可されている学校のとき、部活動の選び方は実は勉強や高校入試に大きく関わってきます。


なぜこのテーマで部活動の話を絡めているのかと言いますと、堺市の場合、部活動と受験勉強が、残念ながら両立しがたい関係にあるからです。中学生に入って勉強の遅れを取り戻そうと思うなら、部活動選びは慎重にしない といけまん。
 

                                      


何しろ堺市の運動部または吹奏楽部の場合、夏休みが終わった後も、中3の高校受験生を平気で駆り出します。一部の先生やコーチだけかもしれませんが、受験があることわかってるのかな?と思うくらい9月の総体をがんばってしまっている顧問 の先生いますよね。それから、一日の授業終わった後の部活動の終わる時間、決められた時間までに終わらない運動部がたくさんあります。あ、すいません。いいとか悪いとかの議論は別として。事実として、毎年これはなくなりません。バスケ部やバレー部にありが ちです。


部活を決めるときには、3年生になってから受験勉強と両立できるかできないかを考えて決めた方がいいですね。または、中学校の部活動を生活の中心にしていきたい場合、最悪高校入試の勉強が削られることを納得するか、です。


これもまた言えることだと思うんですが、「じゃあ中3の9月以降になったら受験勉強に専念するために、部活辞めたらいいんちゃう?」っていう保護者がいるんですが、生徒本人たちはそうもいかないんですよ。強い部活動の場合、 仲間意識はすごく強いですからね。9月以降抜けたいと思っても、なっかなか抜けれるもんじゃないんですよね。特にレギュラーなんかとっている場合は、自分が抜けたら強さにモロ影響するってわかりますしね。そうすると、受験に専念したくて抜けたくても、抜けれない。


             

部活の先生も、「9月以降は参加自由」とか言うんですが、もしそれひとことで済ませているのなら、それは若干卑怯という ものだと思いますよね。受験勉強に専念できないということを伝え、抜けたいと言ったときに他の部員に恨みっこなし的なフォローをとれるかどうかです。でもそんな顧問の先生なら、たいていそんな強くなれないですよね。多少強引な先生が引っ張るから強くなるということもあるでしょうから、良いとか悪いとか別にして、中1で部活を選ぶ際には、そういうことも考えておいた方がいいということです。
                                       


部活動で体力をつけて欲しくて、運動部に入部をすすめる保護者の方も多いと思いま す。運動部だと結構根性も鍛えられます。それにうまくいけば先輩後輩との上下関係や、チームを思いやる心も学んだりできます。部活動 と勉強を両立しようと工夫して、自分なりに時間の使い方が上手になっていく生徒もいます。運動部に入ったらいいことも多いことも、わかります。だから、良い悪い、ということではなく、受験前にはそういう問題と向かい合うことになる場合もあるということを納得した上で、選んだほうが良いと言いたいのです。


最後によく言われる『部活動と受験勉強の両立』ということですが、それは立場によっ て違ってきます。大学入試の場合、たとえば国公立難関大の勉強と高校の部活動を両立させるのは、無理に等しいと思います。厳しい言い 方をすれば、一握りの奇跡的にすごい生徒を例に挙げて、僕もわたしもできるかも・・・と思わない方が身のためだと思います。高校入試 も、大学入試ほどではないにせよ、中3の夏休み以降に部活動をやりながら難関高を目指して日々部活終わってから他の受験生以上に勉強、なんてことは、本当に奇跡的な生徒でないと無理だと思います。最初っからそれをわかってて部活動をやらないといけない。そう思うんです。

 

本日はこのくらいにしておきましょう。                     
 


【本日のおさらい】



1.中学校に入ってから低学力の生徒が巻き返す には、日常生活を正すことが先決

2.中学校の提出物を徹底してやることで、学校の内申も伸びるし、復習にもなる

3.堺市の場合、部活動は強い運動部を選ぶと夏休みの後も部活がある場合もある

4.部活動と入試の受験勉強の両立は難しい

次は4時間目。「『私立中学校・私立高校
について」です。

                                         
                                           
大西栄人先生