毎日暑いですね!という事で夏といえば怖い話!堺っ子ナビで涼しくなってください・・・・

 
 
 
 
 



裏庭の犬

 
3年前の夏
親戚の告別式があった
死んだのは叔父(父の弟)なんだけど
その人というのがアウトロー系?というのかな
よく知らないけど、九州の方で危ない組織に所属していたとかで
一族からは「総スカン」状態の人だった
 
なぜこんな情報を話すかというと
うちの親戚筋は、中国地方では昔からの地主で
苗字を晒したら一発で分かるくらいの有名な家系
つまり、ヤクザな人間などは相手にしないどころか
一族ぐるみで隠すような家風なのね
だから私としては、叔父の葬式なんて絶対やらないだろうと思っていた
 
実際に父は海外出張の準備(笑)を理由に出席を辞退し
当時引きこもっていた、中学2年の私を代理に立てたんだろうと
その時は思っていた
 
 
 
山陰地方の某駅から、バスで一時間弱の本家には
子供の頃2、3回来た記憶がある
 
大きな敷地に平屋の建物
50畳の桁外れな客間があって
当然、部屋もたくさんあった
 
「裏庭には、近づくな」
これが本家のルールというか
特に子供には、しつこいくらい言われ続けることで
まあ、子供だから「なんで?」とは思いつつも
好奇心を押さえるほどの決まり事として、認識してました
 
 
そして3年前の7月末
大阪に住んでいた私は一泊2日の旅行気分で
久方ぶりに本家に足を向けたのです
 
背の高い木で囲まれた本家の敷地に入ると
一匹の白い犬が、放し飼いされていました
 
普通、犬って人間を見たら(特に知らない人間)
吠えるとか寄ってくるとかするものだと思いませんか?
ところがこの犬、全く私に興味なし(笑
なぜか方角的に西の空を見て
じっと座っている
 
今考えると、瞳がおかしかった。黒い部分が多くて
白目がないというか・・・ちょっと説明に困るんだけど
 
でまあ、告別式の準備などで大人たちが動いている時
裏庭探索とかしちゃうんですよ。中学2年ですし(笑
 
驚いたのは、真っ赤で小さな鳥居があった
神社によくあるようなやつね
その先に小さな祠(ほこら)もあった
イメージ的にはお稲荷さん?を祀ってあるような感じ
ただ、その祠(ほこら)がやや大きいのが気になって
全然興味がないのに、近くに寄ってみたんです
そしたら
 
「ウゥウ…!ウゥゥゥゥゥゥウゥゥゥゥ」
 
 
という
獣?犬のような鳴き声、うめき声が聞こえてきたんです
それは怒りとか恐怖とかを超えた・・・
なんというか、頭の奥に響いて取れない悲鳴のような感じで
ものすごい悲しみを感じたのを覚えています
 
 
 
気味が悪くなったので、部屋へと引き返し
親戚たちとの食事を済ませて、その晩は22時くらいに寝ました
 
夜トイレに立った時、客間から会話が漏れてきました
 
「次の犬神・・・・間に合わない・・」
「◯◯(死んだおじさんの名前)があんな××なんて」
 
何か4、5人が激しく口論しています
他にもっと語っていたと思うのですが、眠気もあって印象的なセリフはこの二つくらいかな・・・とにかく、日常ではありえない系の会話ですよね(汗)だから覚えているんですが・・・
 
そのままトイレを終えた私は、また寝ようと布団に入り
30分くらい経過して、ようやく眠気が来た
レム睡眠というか、浅い眠り状態だったと思う
 
その時、必死に布団の端っこをひっかく音が聞こえるの
 
ザザザザッ!
って
 
直感的に「ああ、犬が穴を掘っているのかな」と感じた
なぜか、そう感じたんです
 
 
まあ、これだけなら可愛いものというか
寝るまでの暇つぶしとも言えるのでしょうが
 
たちの悪いことに
ザザザ!が聞こえるとごとに
私の首が締め付けられてくるのです
呼吸不全というより、明らかに首を締め付けられる
縄などでギリギリとやられる感じ
 
 
あなたは首を絞められたこと、ありますか?
私はあります。この時です。
まず眼球が飛び出しそうになりました
ついでに、恥ずかしいのですが失禁しました(尿漏れ)
それほど本気で首を絞められながらも
なぜか、昼間に見た裏庭の祠(ほこら)を思い出しました
直感です。そうとしか言いようがありません
 
不思議なことに、思考をそこに持っていくと
首を絞められている苦しみが緩んでくるのです
 
そんな攻防戦を繰り広げていると
次第に何か、脳の奥(裏庭のほこらから響いてきた場所と同じ)に
 
「誰を差し出す? 誰が相手になる?」
 
という意味不明のセリフが浮かんでくるようになりました
 
私はもう泣いてました。泣き叫んでました。
…そのつもりだったのですが、近くにいるはずの親戚には全く聞こえない
未だにはっきり覚えているのは、壁の時計が逆回転をしていたこと。
 
よくわからないけど
「時間って戻るんだな」
など、不思議なことを考えてた
 
気がついたら、、朝
だと良かったんだけど
この話の不思議なところは、記憶がループしているところ
気がついたら、初日に西の方向を見る犬の瞳が
「なんか不思議だな」ってところに戻ってしまうのです
 
もちろん、実際は告別式などもこなして
そのまま家に帰ったんです。記憶もあります。
 
説明しづらいのですが
時間というのは、もしかして
私たちの常識意外でも動いているのか?ということ
 
さらに後で聞いた話では、うちの家系ではもう150年間くらい前から、どこかの家系と呪い?のような因縁があるのだとか。
そんなことより、もう2度と本家には近づきたくありません。